
ポリプテルスセネガルス は観賞魚のなかでも根強い人気があります。ユニークな容姿でカラフルなほかの魚と 混泳 させたらさぞかし良い眺めだろうと想像できます。
しかしながら混泳へのハードルは低くはないようです。
ポリプテルスセネガルスと混泳できるベストな魚とは?
同種との共同生活
ポリプテルスにはセネガルスのほかにも中型、大型のものが存在します。
ポリプテルスセネガルスは最大でも30cm前後以上になることはありませんが、大型のものになると70cm以上にもなります。
ポリプテルス同士の混泳にはさほど神経質になることはないですが、大きさは同じくらいのほうがお互いに幸せです。
人間と同様、大きいものが小さいものにちょっかいを出しやすいので、ケンカになって弱ってしまったり天に召されてしまいます。
もちろん個体によって性格というものがありますし、大小をうまく飼育して成功させている方々も多くいらっしゃることでしょう。
あくまでもポリプテルスセネガルスを飼育・観賞したいのであれば単独のほうが間違いなくきれいなからだを保って長生きする可能性が高くなります。
ポリプテルスセネガルスの平均寿命はおおよそ10年ほどです。「生きた化石」とよばれるほど、太古の昔から容貌がさほど変化していません。
つまりからだの機能も今風に進化していない点があるので、水槽の環境が悪いとあっという間に体調を崩してしまいます。
飼育するほうは混泳させて見栄えを良くしたいという気持ちがあっても、ポリプテルスセネガルスにしてみればすこぶる迷惑な話なのです。
セネガルス1匹1匹を大切にしたいのであれば、混泳は慎重に検討するべきです。もちろん飼育初日から混泳するのはご法度です。
相性は個体次第
混泳の相性が比較的良いとされているのは、ガーバイク、ダトニオプラスワン、アロワナなどです。
この場合、ポリプテルスセネガルスの隠れ家を必ず用意しましょう。小さい土管や流木を設置して、特にアロワナにいじめられる対策をとります。
ガーバイクはポリプテルスセネガルスにとって初めての混泳に向いています。からだのサイズは同じくらいのほうが仲良くできる確率はアップします。
ガーバイクのほうが活発に動くので、ポリプテルスセネガルスがエサを満足に食べることができない事態にならないようにエサのときはよく観察しましょう。
あまりの空腹でポリプテルスセネガルスがガーバイクに噛みついてしまうケースもありますので、気を抜いてはなりません。
ダトニオプラスワンもおとなしい性格で混泳に適しています。
ただしポリプテルスセネガルスもダトニオプラスワンも肉食性のため、どちらかの個体が小さすぎると食べてしまいます。
ほかの魚もですが、混泳は成魚同士が原則です。なわばりが重ならないように、大きめの水槽を設置するスペースが必要です。
あまり大きな水槽は置きたくないという場合は、混泳はあきらめたほうが良いでしょう。
小さい水槽にギュウギュウに入れられては、ケンカの絶えない劣悪な環境になってしまいます。
仲が悪いと早死のもと
さてポリプテルスセネガルスと相性が悪いと定評があるのは、プレコとコリドラスです。
この2種は水槽の底をなわばりにするので、ポリプテルスセネガルスと住まいが重なりどうにも共存できません。
どちらも小さいので、ポリプテルスセネガルスに食べられてしまいます。しかも食べやすい個体ではないので、つまらせたりトゲがささったりして共倒れのリスクも高いです。
またプレコにしてみればスキンシップのつもりなのかもしれませんが、ポリプテルスセネガルスの体表をなめるクセがあります。
毎日少しずつなめられていると、ポリプテルスセネガルスの体表はボロボロになってしまいます。
ポリプテルスセネガルスは古代魚ゆえにいまどきの薬に弱く、治療がむずかしいのです。
混泳させればストレスも増えることは間違いないですし、もともとからだの弱かったポリプテルスセネガルスは呼吸をするのもつらい環境になります。
プレコとコリドラスとの混泳は禁止されているわけではないですし、お時間のある方は1日中水槽に張りついて試行錯誤して混泳の可能性を探求するのも良いでしょう。
健康状態に問題があるなら、別の水槽に移してそれぞれ単独飼育をするスペースをあらかじめ確保しておくべきです。
まとめ
ポリプテルスセネガルスと混泳できるベストな魚とは?
同種との共同生活
相性は個体次第
仲が悪いと早死のもと