らんちゅう の 寿命 は5~10年と言われています。美しい金魚を飼うこと、追求することがお好きな方々にはらんちゅうはトップスターのような存在です。
美しいものは短命といわれがちですが、そんなことはありません。らんちゅうの寿命を延ばす飼育方法は飼い始めにあります。
らんちゅうの寿命や飼い方 ~長生きには飼い始めが重要~
らんちゅうの飼い方
優雅に泳ぎ目の保養をさせてくれるらんちゅうは、色や模様は個体によってさまざまです。
大きくなると10cmをこえるくらいに成長します。寿命は5~10年ほどですが、これは天命よりも飼い主の心構え次第といえます。
らんちゅうを飼育しようと決心したら、まずは施設設備を整えなくてはなりません。
水槽は新しいものである必要はありませんが、変色しているような古いものはあきらめて新品を購入しましょう。
まだまだ使用できるものがある場合は、とにかく洗います。すみずみまで磨いて日当たりの良いところに干します。
これを2、3回繰り返すとより殺菌効果が高まり安全です。せっかく購入したらんちゅうがすぐさま病気になったら元も子もありません。
水槽を洗うのが面倒くさいという方はらんちゅうに限らず生き物を飼う素質に欠けるといえるでしょう。
さて、購入したらんちゅうは水槽にただちに移すのではなく、袋に入れたまま水槽に浮かばせておきます。30~1時間ほどで袋の水と水槽の水の温度が同じくらいになります。
水温の急激な変化は最もらんちゅうを弱らせる原因ですので、忘れずに行いましょう。
水槽に移し替えたらエサを食べさせたい気持ちになりますが、1、2日ほど体調を整える意味でエサをやらなくても大丈夫です。
水温と病気
らんちゅうは人の子ではありませんが、余計なストレスは一切とり除く手間暇を惜しむべきではありません。エサよりも住環境のほうが寿命を左右しますので、とりわけ水替えのタイミングを間違えないようにしましょう。水替えは基本的に毎日行うべきです。
らんちゅうはとても寒がりですから、水温が10度を下回っているときは中止します。延ばし延ばしにして水質が悪化すると「白点病」になることもありますし、自分の都合を優先して水替えを行うのはご法度です。
水替えは全部ではなく、全水量の半分あるいは3分の2くらいを交換します。そのあとで白点病の治療のために「ヒコサンZ」などを投薬します。規定の量は必ず守りましょう。
またエサのやりすぎは寿命を確実に縮めます。品評会に出品するために、たくさん食べさせて急成長させるのはいうまでもなく内臓に負担がかかります。
大きければ良いというものでもなく、大きいだけで色合いが悪くなることもあるでしょう。
らんちゅうは観賞用として改良に改良を重ねた品種であるため、どうしても病気になりやすく短命になりがちです。
一度、なぜ品評会に出品したいのか、よくお考えになると良いでしょう。
品評会が終わったあとでエサやりも適切に行えば長生きする可能性もありますが、最初からそうしていればもっと寿命が延びるかもしれません。
らんちゅうの体調管理
広い水槽でエサを腹7分目くらいに制限していれば、必ず大きくなり長生きするとも限りません。らんちゅうにも知能がありますから、愛情をもって接することが必要です。
一度にたくさんのらんちゅうを飼い、いちばん良く成長したものを品評会に出そうなどと考えているとどうしても愛情不足になります。どの個体にも平等に話しかけるなどの配慮はしましょう。
らんちゅうは体調が悪くなると下痢のようなフンを出したり、フン尿が出にくくなる便秘のような状態になることがあります。
それにすぐに気づけるくらいのお暇のある方でないとらんちゅうの飼育はむずかしいです。病気になったら動物病院へも連れて行かなくてはなりません。
長生きしてもらおうと思ったらお金はいくらかかるかわかりません。また改良を重ねたらんちゅうは金魚とはいえ泳ぐのが苦手です。
水槽の水を循環させるフィルターの水流が強いと、たちまち弱ってしまいます。水の循環はゆっくりめにしましょう。
冬になると水槽ヒーターを使用するケースが多いですが、水温の急激な変化は大きなストレスですから、あせらずにゆっくり温めましょう。
つまるところ、世話好きでお時間のある方がらんちゅうの寿命を延ばす可能性が最も高いといえます。
まとめ
ランチュウの寿命や飼い方 ~長生きには飼い始めが重要~
らんちゅうの飼い方
水温と病気
らんちゅうの体調管理