らんちゅう と言えば、金魚に詳しくない人でも耳にしたことのある金魚の品種のひとつです。鯉までは手が出せないものの、彩り、優雅さ、高級感さえも感じられるらんちゅうは非常に人気です。
ビギナー向けに、どのような 飼育 方法で、病気の時はどうするのか、 水槽 はどうするのか紹介します。
優雅でデリケートならんちゅうを上手に水槽飼育するには?(前編)
らんちゅうってどんな金魚?
らんちゅうは元々日本に存在した金魚の品種ではありません。
日本では和金(わきん)がもっとも古く、室町時代から存在し、縁日の金魚すくいでもっとも扱われている種類の金魚で、らんちゅうはその和金を品種改良してできたものです。
和金は初心者でも比較的容易に飼育できる、非常に丈夫な品種と言われていますが、それと比較するとらんちゅうは今の姿に至るまでの品種改良により、少し病気には弱いと言われ、飼育にも繊細さが求められると言われています。
水槽の水温や水質の変化を好まないため、夏場の高温になりやすい時期などは水替えを頻繁におこなう必要があります。
らんちゅうの中にはらんちゅうでは低価格の黒系の黒らんちゅう、黒みの体に泳ぐたびに銀色のうろこが光り輝く希少な青らんちゅう、白や赤などの2色で彩られた更紗らんちゅう、赤系、白系、黒系の3色で彩られた江戸錦、ピンク系で透きとおったようにもみえる桜錦など、彩りによって呼び名が異なるらんちゅうがいます。
和金は金魚の中でも非常に低価格のため、金魚飼育のビギナーにとても人気が高い種類です。金魚は品種によって価格が異なることはもちろんですが、おもに年齢や色合い、丸みのバランスで大きく価格に変化があります。
和金は比較的低価格のため、0歳のもっとも小さいサイズで単色のものであれば1匹数十円から購入できます。
一方らんちゅうはもっとも小さいサイズのもので、青や黒系のものであれば200円から300円程度で購入できます。
しかし7cmから8cm程度のものになると一気に1、000円を超えることがほとんどで、10cmを超えていたり、らんちゅう特有のぷっくりとした顔や体つきがバランスが良く、色合いも赤みが彩りよく入り込んでいるものは10、000円から20,000円を超えるものも少なくありません。
あとから仲間を増やすことは出来る?
病気など体調不良になると、水槽の水面付近ばかり泳いで、ほかの魚の背びれにあたる部分が水面から出てしまう状態で泳ぐことが多くなります。
らんちゅうは背びれがないため、体の背中部分が水面から浮き出ているような状態になってしまうと言うことです。
らんちゅうなどの金魚を飼育し始める場合、1匹だけでなく、数匹を同時に飼い始めることが多いと思います。しかし飼育になれてくると、もっと増やしたいと思う方もいるでしょう。
しかし同じ水槽内で販売されているらんちゅうを同時に飼い始めることは問題ありませんが、あとから追加することはあまりお勧めできません。
らんちゅうはエラに傷があったり、水温が高温化、水質の悪化、らんちゅう自体の免疫力の低下などの変化があった場合、それが原因でエラ病という非常に厄介な病気になってしまう可能性があります。
時には回復できず命を落としてしまう場合もある病気です。らんちゅうはもともと個体ごとに異なる常在菌をもっていて、同じ水槽内で飼育されていたらんちゅう同士は同じ常在菌をもっていて、エラ病になりにくい環境下である可能性が高いことになります。
しかし新たに別の水槽で飼育されていたらんちゅうを追加すると、常在菌が悪い菌へと形を変え、エラ病に感染してしまうのです。
エラ病は原因が寄生虫の場合と細菌の場合があります。原因によって治療薬も異なります。
らんちゅうを購入したペットショップの店員は非常に情報通の方も多く、非常に参考になるアドバイスをもらえる場合があります。
まとめ
優雅でデリケートならんちゅうを上手に水槽飼育するには?(前編)
らんちゅうってどんな金魚?
あとから仲間を増やすことは出来る?