リクガメ は日本原産の品種ではなく、熱帯や温帯に生息しています。ですので、 飼育 方法としては、できるかぎり熱帯や温帯に近い環境を用意しなければなりません。
今回は、リクガメの飼育に必要な道具や環境整備についてお伝えいたします。
リクガメの飼い方 ~生態・飼育・道具・餌~
リクガメの生態
リクガメは日本原産の品種ではなく、熱帯や温帯に生息しています。ですから日本の住宅できちんと飼育するのは想像以上にむずかしいと覚悟しましょう。
カメの飼育というと手乗りできるサイズから育てるものとイメージしがちですが、生後6ヶ月くらいから素人が育てるのは危険です。
よそのお子さんを生後6ヶ月からお預かりすることを想像してみると大変さがよくわかります。
リクガメも生後1~2才くらいのある程度成長しきった個体からのほうが良いです。赤ちゃんガメの写真が撮りたいとか、一緒に出かけたいというような私利私欲は捨てましょう。
リクガメに限らず、カメは一見何も考えていなさそうなマイペースそうな生き物にみえるかもしれませんが、とても繊細な性格をしています。
みためが丈夫そうだからと野放しに飼育して元気で長生きできるほどタフな動物ではありません。まずケージは必ず必要です。
湿気のこもりやすい大きい水槽よりもケージのほうが適しています。少なくとも60cm以上のサイズを用意します。
自信のある方は木製などお手製のものを制作しても良いでしょう。
もともとは熱帯や温帯でのんんびり過ごしているはずのカメなのですから、できるかぎりその環境に近い住処を提供して穏やかに生活していただかなくてはなりません。
リクガメ飼育に必要な道具
リクガメの飼育には愛情の前に、スペース、エサ、ライト(光)、温度が最重要課題です。
ケージに入れてお水とエサを入れておけばカンペキではありません。温度や湿度の管理には温度計や湿度計が必要ですし、保温用のライトを設置してからだが冷えないように気をつけないと体調を崩します。
ライトは爬虫類保温球やヒヨコ電球などいろいろなものがありますので、安全そうなものを選びましょう。
ちなみに天井から家庭用の電球をあてるなどはご法度です。万が一、電球が落下したら惨事ですし保温のはたらきを成していません。
除湿には熱帯魚水槽用ファンがお勧めです。当然ながら電球やファンのホコリ取りはこまめに行う必要があります。
電化製品のお手入れを怠ると火災の原因にもなります。冬はヒーターも必須です。パネル式やフィルム式など防水タイプのものもありますし、スペースを考えて購入しましょう。
部屋のエアコンなどのみの暖房では、甲羅が乾ききりません。またホットスポットをつくるためにスポットライトも用意します。
白熱球やレフ球、バスキングライトなどが適しています。仕上げは爬虫類用紫外線ライトです。紫外線によって殺菌とビタミンDを生成します。
このようにライトをいくつも設置するためにはそれなりのスペースが必要です。電気代もかさみますし、考えようによっては哺乳類よりも大変です。
リクガメの飼い方・病気・餌
リクガメにはシェルターも心の拠り所として不可欠です。からだの2倍以上の大きさのシェルターを設置してゆっくりしてもらいましょう。
薄暗いほうが落ち着きますので、スポットライトからはいちばん離れた位置に設置したほうが良いでしょう。
リクガメは日向と日陰を行ったり来たりして、体温調節をなさっています。一定温度のところに常時いなくてはならないのは、とてもストレスになるのでホットスポットとそうではないところは必ずつくって差し上げましょう。
さてカメといえば甲羅干しですが、この行為には殺菌をして皮ふ病や寄生虫を予防すること、体温を上げること、ビタミンDを生成してカルシウムの吸収を良くする意味があります。
室内で日光浴と同様の効果を出すには紫外線ライトが必須です。ベランダや庭に出すのも目を離さないのであればときどきは良いでしょうが、ケガや病気をもらう心配があります。
少々過保護なようにも思えますが長生きしてもらうには紫外線ライトの助けなしでは飼育できません。
エサは草食ですからトマトやキャベツ、りんご、ナメクジ、蒲公英などを好みをみながら与えましょう。
また、ペット用サプリも使用するとバランスがとれるでしょう。
まとめ
リクガメの飼い方 ~生態・飼育・道具・餌~
リクガメの生態
リクガメ飼育に必要な道具
リクガメの飼い方・病気・餌