リスザル は誰でも飼うことができるのでしょうか。何か特殊な飼育方法が必要なのでしょうか。
また入手方法にはペットショップ以外に 里親 制度もあるようですが、必ずしも若く、満足な健康状態の子ばかりではないようです。
今回は里親制度のメリットなどについて紹介します。
里親制度を使えば、稀少なリスザルに出会えるかも!(前編)
リスザルってどんなサル?
一般的にリスザルと呼ばれているサルにはクロリスザル、ボリビアリスザル、セアカリスザルなどがいて、その中でも正式名称コモンリスザルのことをおもにリスザルと省略して呼ぶことが多いようです。
そもそもリスザルは自然界ではペルー北東部やアマゾン川流域など南米大陸北部の森林やマングローブに生息しています。
ほとんどの時間を木の上で生活をし、カエルや木の実、果物、昆虫、鳥の巣から卵を取るなどして主食として、数十頭で群れを成して生活しています。
体全体はグレーと黄金の毛で覆われていて、顔にあたる部分は白い毛で、クリッとした黒目に、口と鼻周りは黒い毛で覆われています。
体長30cm前後で、体重に関しては1kgに満たないくらいの子もたくさんいます。片手におさまるくらいのサイズのため、マスコット的な存在として人気があります。
しかし犬や猫などと比較すると、流通頭数が極端に少ないため、ペットショップだけでなく里親制度などを利用して探す人も多いようです。
リスザルって飼っていいの?
リスザルは特別な申請がなくても、一般の人でもペットとして飼うことは可能です。ペットにできるサルの種類ではもっとも飼いやすいとも言われています。
しかし寿命が15年くらいと言われているため、それだけ長い期間責任をもって、飼い続けることが可能かどうかということは大きな問題です。
リスザルは非常に頭が良いため、芸を覚える子もいます。しかしトイレは覚えられない子がほとんどのため、屋内でペットとして飼う場合は、オムツを着用させている飼い主も多いようです。
自然界では数十頭の群れを成すなど団体生活を主としているため、ペットとして飼育される場合も、ひとりぼっちの時間が長く続くことはあまり得意でないと言われています。
また昼行性のため、リスザルの活動している日中の在宅時間が長い人のほうが飼い主としては適しているかもしれません。
寂しがり屋に加え、飼い主に対する独占欲も比較的高いため、飼い主に子供がいた場合、中にはヤキモチから子供に危害を与えてしまう子もいるようなので注意が必要です。
里親制度を使ってリスザルをさがす場合は、子供の有無など新しい里親の家族構成と過去の飼い主の家族構成が同じタイプのほうが、里子としてもすぐに馴染みやすいかもしれません。
餌は果物や野菜などを与えることがあっても良いですが、どうしても栄養が偏ってしまう可能性があるため、モンキーフードかミルワームを主食としましょう。
声がかなり響く?
リスザルは非常に甲高い声で鳴きます。鳴き声の高さとしては、犬や猫などの動物よりも、インコやオウムに近いように感じます。
ペットショップなどの広いところで鳴き声を聞くと、店内のほかの動物の声などにかき消されて、あまり気にならないかもしれません。
しかし鳴き声をあまり意識しないまま簡単にリスザル飼ってしまうと、想像以上に家中や屋外にも響き渡る鳴き声にストレスを溜めてしまう人もいるようです。
家で飼うことが難しいと考える人が、結果的に里親制度を使って里子に出してしまうという悲しい決断をしなければならなかった人もいるそうです。
犬はしつけの中で無駄吠えをなくすなどの方法が取れる場合がありますが、残念ながら、リスザルはいくら賢いとは言え、その鳴き声を抑えることは難しいようです。
そもそもリスザルはとても人懐っこく甘えん坊のため、日ごろはケージ内で生活させていても、必ず毎日外に出して一緒に遊んであげたり触れ合う必要があります。
遊ぶ時間を作らないと、リスザルがストレスを溜めてしまい、ますます鳴くことが多くなる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
里親制度を使えば、稀少なリスザルに出会えるかも!(前編)
リスザルってどんなサル?
リスザルって飼っていいの?
声がかなり響く?