「里親制度を使えば、稀少なリスザルに出会えるかも!(前編)」では、 リスザル の飼育方法や、リスザルとはどのようなサルなのかご紹介いたしました。後編では、リスザルの 里親 制度についてご紹介いたします。
里親制度を使えば、稀少なリスザルに出会えるかも!(後編)
里親制度は良いの?
サルなどの霊長類の過半数は絶滅の危機に瀕していると言われている中で、リスザルは絶滅危惧種には登録されていないため、比較的、霊長類の中では入手しやすいと言われています。とは言え、ペットショップでいつでも簡単に入手できるものではありません。
ペットショップに展示されていることも非常まれです。そこでリスザルにかかわらず、ペットショップで入手しにくい動物は里親制度を検討する人が増えているようです。
では里親制度のメリットはどういったものなのでしょうか。
メリットの一つ目は、ほとんどの場合、里子は無料譲渡となっていると言うことです。近年のペットの高騰化で、ペットを飼うことを諦めている人たちは多いようです。
里親制度で出されている子達は、何らかの事情により、これ以上飼い主が飼えない、ブリーダー業の廃業、一般家庭で多頭出産があったなど、元飼い主のさまざまな事情により預けられているため、基本的に動物自体の販売代金のようなものは発生しません。
メリットの二つ目は、仲介会社の厳格なルールの下、里親制度がおこなわれているということです。
里親制度は各地域の自治体の管理下で里親専用のコミュニティーを開いていたり、里親仲介の専門会社によって取りまとめられていることが多いです。
里親業務は命を預けるという橋渡しの役割を担っているため、譲渡に関しては、譲渡予定の家庭環境や生活スタイルなどを徹底的に確認して、譲渡条件を非常に厳しく設けているところが多いようです。
それは利用者にとって、非常に強い信頼感をもつことができる要因になります。
メリットの三つ目は、仲介者の知る限りの情報を全て公開してもらえるということです。
里親は営利目的でないため、無理矢理譲渡させるような手段は避けます。
そのため紹介されている子達の病歴をはじめとした健康状態や虐待経験など、里子に出すためには避けるべき情報とも思えることも全て公開します。
それは二度とこのような経験をさせたくないという、新たな飼い主の責任と願いも込めて全て公開しているのです。
メリットの四つ目は、引き渡し方法は手渡しのみとしている場合が多いと言うことです。
近年、海外では犬が飛行機での運送中に命を落とす事故が何件か報告されています。
譲り受けたい人にとっては、日本中どこでも希望する子がいれば譲り受けたい気持ちになります。
しかし飛行機や電車を輸送条件に入れてしてしまうことで、譲渡元の目を離れる時間が多くなり、健康上のトラブルがあってもすぐに対応してあげることができないなどの問題があります。
引き渡し方法を手渡しのみとすることは、命と健康の責任をもつことを徹底していることになるのです。
里親制度は無料譲渡というシステムから、一見安易に考えがちです。
しかし実際にはそういった考えをもった人たちの気持ちを改めるかのように、非常に厳しい条件下で譲渡審査がおこなわれています。
リスザルの里親件数としては、犬や猫などと比較すると非常に稀少と言えます。
ペットショップでは、店頭に並んでから購入されるまでのわずかの期間のみしかその子の特徴や性格などは読み取れません。
しかし里親制度では、元飼い主から子供時代だけでなく、大人時代も含めた長年その子をペットとしていた経験からの里子情報。加えて、里親制度を仲介している運営会社などからは、里子に出されるまでの期間の里子情報が、ペットショップと比較すると、より長い期間の多くの里子情報が得られることになるのです。
里子制度でリスザルを探し出すことは長い期間かかってしまう可能性もありますが、是非里親制度も検討してみることもお勧めします。
まとめ
里親制度を使えば、稀少なリスザルに出会えるかも!(後編)
里親制度は良いの?