気品あふれる ロシアンブルー を飼ってみたいという方は多いことでしょう。ロシア貴族に愛された猫さまというだけあって、おすまし顔のマイペースなイメージが先行しがちですが本当のところはどんな 性格 なのでしょうか。
ロシアンブルーの一般的な性格をご紹介します。
気難しい?ロシアンブルーの実際の性格とは
非社交的で頭は良い
決してふてぶてしく感じが悪いということはありませんが、一見堂々としているようにみえて実はシャイで小心者です。じっとこちらをみつめているのは、上から目線で観察しているのではなく緊張しているのです。
もともと先祖はロイヤルな飼い主の元にいましたから、いきなりフレンドリーな性格で迎えてくれることはないといって良いでしょう。警戒心むき出しにするというよりも、品良くじっとしている猫です。
よほど気に入らないことがあると凶暴になりますが、あとは他人が来たら人見知りをしてどこかへ去っていきます。
また飼い主以外に触れられることも好きではないようですから、そっとしておいてあげるのが仲良くなる近道です。おおらかというよりは神経質な一面をお持ちなので、人の出入りの多い賑やかすぎる狭い家で飼うのは向いていないといえます。
あまり人間に興味がないようにみえますが、飼い主は別格です。信頼関係を築いていればとても従順で献身的に歩み寄ってくれます。
どちらかというと飼い主以外の人間とは関わりたくないタイプですから、ロシアンブルーをみせびらかしたいというような虚栄心のある方は良い飼い主になるのがむずかしいでしょう。
人間に対するストレスはほかの猫以上にありますので、他人が家に来るときは別室でくつろいでもらうなどの配慮もすべきです。
毎日のように見知らぬ人が出入りするのは、いくら大人しいロシアンブルーでもそのうち怒ってしまうかもしれません。
運動は体型維持に必要
そういえば鳴き声を聞いたことがないかもしれない、というほど大人しいので別名「ボイスレスキャット」ともよびます。
鳴き声で隣近所に気を使うというような事態はまずないでしょう。その点はとても気楽です。ある意味で美術品のような猫ですが、猫ですから運動は大好きです。
活発に動き回ってこそ、あの「フォーリン・タイプ」と呼び名の高い美しいスレンダー体型を維持することができているのです。
広いお屋敷であれば寒いロシアの冬でも自由に動き回って運動不足を解消できたのでしょうが、現代の一般的な住宅事情ではなかなかそうはいきません。
運動不足にならないように、犬のように散歩に連れ出しても良いでしょう。
ひとりで外に出すと、小心者ゆえに何かびっくりするようなことやショックなできごとに遭遇するとその場で身動きがとれなくなってしまい帰ってこられなくなる心配があります。
またあまり猫同士のケンカに慣れていない猫さまですので、大けがを負う危険性もあります。
家のなかで遊び相手になってあげる時間を多く持つなどができる家で飼われるのがロシアンブルーにとっての幸せです。
静かなところで静かに過ごす
運動は動物として必要ですが基本は静かに思索するような時間がお好きな性格ですから、飼い主さんの性格もどちらかというと物静かな方のほうがお互いに波長が合うことでしょう。
頭も良く、大人しく、初心者でも飼いやすいことは確かですがお子さんのいるご家庭は苦手かもしれません。
お子さんがいるとどうしてもロシアンブルーを探し回って一緒に遊ぼうとしたり、ぬいぐるみのようにずっと抱っこしていたいということがあります。
ロシアンブルーは飼い主は好きですがあまりベタベタされるのは好みません。
お子さんがロシアンブルーの機嫌を考えて遊んだりそっとしておいたりできる年齢になるまでは、飼うのを待ったほうが良いかもしれません。
理想としては広い家でのびのびとしていたい、気が向いたら飼い主のところに顔を出すか、くらいの関係がロシアンブルーの健康寿命を延ばします。
ですから、たくさんの猫に囲まれてじゃれあいたいというような方には物足りないでしょう。
頭の良い猫に理想的な飼い主と認定してもらうためには、こちらも賢くスマートであろうと努力すべきです。
ペットの雰囲気は飼い主に似てきますから、品格のあるロシアンブルーと人生を共にしたいというのであれば、その生まれ持った雰囲気を損なわないように少し緊張感をもって生活しましょう。
まとめ
気難しい?ロシアンブルーの実際の性格とは
非社交的で頭は良い
運動は体型維持に必要
静かなところで静かに過ごす