セントバーナード は絵本やアニメにも登場するので親しみがある一方、いざ飼育するとなると覚悟が必要です。温和な 性格 で家族思いといわれますが、それも飼い主の努力にかかっています。
セントバーナードの良さを最大限に引き出せる飼い主を目指しましょう。
賢いセントバーナードの性格は飼い主次第?
力強く甘えん坊
セントバーナードはとにかく大きいくまのような犬のイメージをお持ちの方も多いことでしょう。子犬のときはふつうの子犬サイズで、好奇心旺盛な遊ぶのが大好きな時期です。
もともとは修道院で飼われていた農耕馬や牛のようにはたらく犬でしたので、成長するにつれて頭の良さがみられるようになります。
ただしそれはきちんとしつけた場合の話で、人間の子どもと同様にあまりにも放任主義で自由にさせているとそのうちいうことを聞かなくなります。
成長すると平均体高は65~90cm超、体重は50~90kgにもなる犬が、まったくいうことを聞かなくなったらどうなるか想像してみてください。
セントバーナードにとっても飼い主にとってもつらい生活になることは目にみえています。犬にとって自分に笑顔を向けてくれない飼い主ほど傷つく存在はありません。
子犬のときから、遊びながらもトレーナーの指導を受けるなどして性格の形成に努めましょう。セントバーナードは平均寿命が7~8年と大型犬のなかでも短命なほうです。
限られた短い時間しか一緒にいることができません。お互いに静かにのんびり過ごせるように、しつけに必要な出費は惜しむべきではありません。
どうしてセントバーナードを飼いたいのか、よく考えてから購入しないとお互いにとって不幸です。
忍耐の精神がある
セントバーナードは雪道を何kmも進んだり雪山に人の捜索に駆り出されたりするくらいの能力と体力をお持ちですが、家庭で飼う分には温和で小さなお子さんの遊び相手にもなれる良い家族の一員です。
小さな子どもが苦手で理性を失って噛みついたりする犬種が多いですが、セントバーナードは落ち着いたものです。
自分に自信があり、ゆとりと慈愛をもって子どもを見守ってくれます。
成長したからといって、遊ぶことに興味をなくしたわけではありません。子どものお守りも疲れますから、たまには子ども抜きで遊ぶ時間があっても良いでしょう。
とにかくさみしがり屋でかまってちゃんという性格ではないので、つかず離れずの信頼関係が築いてゆければ従順で温和な性格は天国に行くまで変わることはありません。
ただしオスとメスで多少の違いはあるようです。あくまで一般論ですが、オスのほうがメスよりも甘えん坊で成長後も遊ぶのが好きな一面があるようです。
メスのほうがややクールでマイペースな性格とされています。
ですから、子守りはメスのほうが適性が高いことはあるかもしれません。性別に関係なく、家族に対しての献身さはお墨付きです。
ペットではなく家族の一員として自分は必要とされているのだという満足感が大きいと、元気に過ごせる犬です。
賢いゆえに頑固な一面も
セントバーナード特有のことではありませんが、理不尽に叱責されたり何かを無理強いされたりすると納得がいかなくて岩のように動かなくなることはあります。
人間の子どもと違って泣きわめいたりすることもなく、ただそっぽを向いているだけです。そんなときはしばらくそっとしておいて、こちらから謝りましょう。
ただし毎日のように飼い主が謝っていると威厳をなくしてしまいます。賢いですから、そっぽを向いていれば周りがいうことを聞いてくれると認識してしまうと大変です。
また、遊ぶにしても興味がなかったり幼稚な子犬遊びのようなものは嫌がることもあります。聡明で落ち着いているので知らんぷりするのは得意なのです。
飼い主を喜ばせるために仕方なく遊びに付き合ってくれていることもあるので、無理強いはしないようにしましょう。
セントバーナードは静かに過ごすのが好きですが、飼い主には子どものいる家庭的な家のほうが向いています。
自分よりも弱いものの世話をするのが好きなので、一人暮らしや夫婦2人世帯では退屈してストレスを感じるかもしれません。
そして朝夕1時間ほど散歩ができて、広い庭と家の中を行き来できるような環境が理想です。体力と時間のある人が家に何人かいないとセントバーナードは幸せにはなれません。
まとめ
賢いセントバーナードの性格は飼い主次第?
力強く、甘えん坊
忍耐の精神がある
賢いゆえに頑固な一面も