シャム猫 の容姿は猫好きでなくとも虜にしてしまうような魅力を放っています。シャム猫が家の中にいたらどんなに良いかと想像を膨らませるのは自由ですが、どんな家でも気に入ってくれるとは限りません。
シャム猫の基本的な 性格 を学習してお迎えしても良いか検討しましょう。
ノーブルなシャム猫の性格とは?一般家庭への適応性
広い家で飼われたい
シャム猫はもともとはタイの王族や貴族の皆さま方が飼っていた猫さまです。あの貫禄は先祖代々ロイヤルな方々に飼われていた名残です。
お静かにゆっくり歩き、動き回るのが得意ではなさそうにみえるかもしれませんが、そこはシャムも猫ですからイメージとは異なります。みかけによらずとても活発な性格で、運動するのは大好きです。
広い宮殿やお屋敷では室内とお庭を自由気ままに動き回って、それでストレス発散ができていたのでしょう。ですから、狭い家で飼われるのは遺伝子的には向いていないかもしれません。
狭い家のなかで入って良いところ、ダメなところをしつけられて小さく動き回っているのは大変なストレスです。たとえ狭い庭があったとしても、散歩に出る機会を増やしてあげなくてはなりません。
猫だから自分で近所を2周3周してくれば十分ではないかとおもわれるかもしれませんが、シャム猫はほかの猫よりも飼い主さんと一緒にいるのが好きなタイプです。
自分の住処の仲間と認識している飼い主や家族の気配を感じるところで、できれば一緒に遊んだりしていたいのです。
ですから、子犬用のリードをつけて散歩に出かけて煙たがられないような広い公園に連れていくと喜びます。
特に木登りが大好きですから、登っても良いところに連れていきましょう。つまりは猫とのんびり暮らしたいというよりも、猫と活発に遊んで汗を流したいという方のほうが向いています。
いつもひとがいてほしい
シャム猫はご先祖の飼い主に似て、警戒心の強い猫です。しかし周囲のみなを警戒し続けるのはとても疲れます。
シャム猫にも関わる人間に対して順位付けがありますが、なかでも心を許した相手にはゴロゴロ甘えてきます。しかし猫らしく気ままに気まぐれ、明日は違う人に甘えることもあります。
甘やかしすぎると気まぐれに拍車がかかり、わがままな主のようになってしまう恐れもあり油断はできません。わがままな行動をしても、ゆったりと動じずにある程度はみてみぬふりができて、急かせかしていない家庭で飼うのが幸せです。
わがままで面倒を起こすとすぐ怒り出すような飼い主、あるいはわがままに振り回されすぎて疲れ果ててしまうような飼い主も家の中が暗くなるのでシャム猫向きとはいえないでしょう。
猫を初めて飼う場合は、一般的な猫のイメージと違いすぎて他人と同居するのと同じくらい疲れることもあるかもしれません。
シャム猫にも個体によっていろいろな性格の猫がいますし、シャム猫はこうだと決めつけずに何でも受け止められる余裕のある家で飼われるのが健康にも良いでしょう。
体型維持の努力
シャム猫はモデルさんのようなパーフェクト体型をしています。その体型をキープするためには飼い主の努力も欠かせません。
元来、大食らいな猫ではありませんが赤ちゃんの頃からたくさん食べさせていると当然胃袋も丈夫になりますし、猫本人のほうでもお腹は空いていないけれど何か食べたいなあという気分になりやすくなります。
人間が食べ過ぎる習慣が身について満腹中枢が狂ってしまうのと同じことです。体重が増えて動くのが面倒になるほどご飯を与えるのは、ある意味で虐待です。
モデル体型からもわかるように、スタイルを維持するためにほかの猫よりも運動量は多いくらいです。それでいて優雅にのんびりしているようにみせている、とても賢い猫なのです。
食事は腹7分くらいを目安に塩分を摂取しすぎないように気をつけましょう。おやつはないならないで、問題はありません。毎日おやつがあるはずと認識してしまうと肥満のリスクが高まります。誕生日など特別な日にのみ与えるのが良いでしょう。
また、飼い主さんが大食らいというのもあまりよろしくありません。食べているのをみていれば、シャム猫もおこぼれがほしいとねだってきます。
人間は好きなだけ食べて、猫にはガマンを強いるというのは信頼関係にもヒビが入るかもしれません。
まとめ
ノーブルなシャム猫の性格とは?一般家庭への適応性
広い家で飼われたい
いつもひとがいてほしい
体型維持の努力