柴犬 は日本の天然記念物にも指定されており、日本人と歩んできた歴史も長い犬種です。日本犬の中で唯一小型の犬種なため、昔から根強い人気があります。
柴犬はどんな 性格 なのか、また性格を活かした飼育方法などをご紹介します。
柴犬の性格と個性
柴犬の歴史
日本で生まれ育った柴犬の祖先は縄文犬といわれています。柴犬は日本固有の犬種、6種類の中でも最も長い歴史持っています。
狩猟犬として優秀で、兎や鳥を狩っていた歴史があります。時には熊などの大型の動物にも立ち向かうことがあります。現在でも狩猟犬として活躍している場合もあります。
日本古来より存在する犬種なため、四季があり、高温多湿の日本の風土に順応します。
柴犬の性格と個性
柴犬は飼い主以外の人間になつきにくい性格といわれています。しかし一方で忠誠心が高く賢いため、現在でも番犬として飼われていることも多い犬種です。
また、大型動物と対峙できるような勇敢さ、強い精神力を持っています。
柴犬は自立心や警戒心が強く番犬に向いている個体、飼い主以外にも友好的で家庭犬に向いている個体などがおり、個体差が強い犬種でもあります。
柴犬は性格において性差も強いといわれています。メスは警戒心が強いけれど普段はおとなしいといわれています。一方オスはメスに比べるとフレンドリーで活発的、動くものに飛びつくなどの狩猟本能の強さをうかがえます。
また、メスは比較的頑固なため、飼いはじめた日からしっかりとしつけをしないと無駄吠えや噛み癖がついた場合に矯正しにくい一面があります。
柴犬は信頼関係を築いた飼い主にのみ心を開く個体が多いため、そういった特別感のある関係を築ける性格が人気の理由でもあります。
柴犬の個性を活かした飼育方法
厳しい気候にも順応性のある柴犬は屋内屋外問わず飼育できます。しかし、屋外で飼育する場合、警戒心の強さから通行人などに吠えてしまう場合があります。
無駄吠えは近隣への迷惑にもなるため屋外で飼育する場合はしっかりとしつけをする必要があります。
非常に賢く、飼い主の感情を読み取るのが上手い犬種なため、しつけをしやすい個体が多いです。頑固な一面もあるため、飼い始め当初から生活習慣やしつけをしっかりと覚えさせる必要があります。
また、柴犬は屋内で飼育した方が攻撃性が少なくなるともいわれています。屋外で飼育する場合でも柴犬の犬舎を用意して、できるだけ家族の動線に近い場所に設置するなどして寂しくならないように配慮します。
寂しさのストレスにより攻撃的になったりしつけを無視したりといった行動が見られる場合があります。
狩猟犬としての歴史の長さから、現在の柴犬も運動量が多いです。
運動が少ないことでストレスの原因になってしまうため、柴犬の飼育は散歩の時間やおもちゃで遊ぶ時間を多くとれる人に向いています。屋外で飼育している場合でも散歩やおもちゃで遊ぶ時間はとる必要があります。
柴犬には春と秋に換毛期があり、その期間は大量の抜け毛があります。そのため、定期的にブラッシングやシャンプーを行う必要があります。
また、柴犬は皮膚病に罹りやすいともいわれているため、柴犬の個体に合ったドッグフードを選ぶことも大切です。
柴犬の寿命
柴犬の寿命は11年から15年ほどといわれています。身体が丈夫な犬種です。
柴犬は好奇心旺盛で散歩の途中でも葉っぱや鳥を追いかけるなどの行動も珍しくありません。しかし柴犬が高齢になったら刺激的な運動を避け、ゆっくりと散歩をしたり飼い主との毎日のコミュニケーションを大切にした生活をすることも大切です。
柴犬は遺伝子疾患や病気が少なく長生きする犬種ですが、高齢になった際に認知症を発症する恐れがあるので注意が必要です。柴犬は他の犬種に比べても認知症を発症する割合が高い犬種ともいわれています。
認知症になった場合、無駄吠えやトイレの失敗、徘徊、常同行動、攻撃的になるなどの症状または問題行動があらわれます。こういった症状に対して叱るのは適切ではありません。
攻撃的になったり無駄吠えが増える理由は柴犬特有の周囲への警戒であるとも考えられます。そのため、飼い主といることでリラックスをさせてあげて周囲へ気が散らないようにするなどの対策が大切です。
まとめ
柴犬の性格と個性
柴犬の歴史
柴犬の性格と個性
柴犬の個性を活かした飼育方法
柴犬の寿命