柴犬 というと愛嬌があり温和で飼い主に忠実なイメージが先行しがちですが、実は 恐れ知らず といわれる 性格 の持ち主です。
勝ち気で恐れ知らずな一面があまりにも強く出過ぎると飼い主さんも気苦労が耐えません。事前対策を講じましょう。
恐れ知らずの意味は?柴犬の性格と暮らし
勝ち気で高飛車?
柴犬はペットになる以前は猟犬として人間のパートナーを務めていました。
猟犬の飼い主は生活がかかっていますから、柴犬をむやみに可愛がったり甘やかしたりはしません。猟犬として使い物になるようにアメとムチで厳しくしつけて育てたことでしょう。
獲物を発見したら怯むことなく立ち向かっていく恐れ知らずな性格が培われました。この性格がペットとなっても強く残っている個体、全く残っていない個体もいます。
ペットで恐れ知らずだと可愛げがないと思われるかもしれませんが、決してえらそうにふんぞり返っているということではありません。
もともとの頭の良さ、自主的に行動できる判断力が備わっているのです。
その一方で、なんだか臆病で覇気のない個体もいます。原因としては、社会性を身につける時間が不足していたことが考えられます。
人間もそうですが、社会性というものは子ども(仔犬)の頃に親や兄弟、あるいはそれらと同等の愛情をもって接してくれる存在によって身についていくものです。
人間よりも成長の早い犬であれば尚更仔犬の頃の時間は貴重です。
この時間が少ないと人間やほかの犬、動物との接し方がわからずに大きくなってしまいビクビクと怯えるような性格になってしまいます。
あるいは社会性云々ではなく、生来の性格ということももちろんあります。「この犬種はこんな性格」などと一括りにできるほど、いくら犬でもそんな単純ではないのです。
ケンカ大好き?
いつでもどこでも温和な柴犬は例外として、大多数の柴犬はケンカを始めると長い犬種です。
相手が小型であろうと超大型であろうとお構いなしにケンカを売りますし、売られたケンカは必ず買います。
それは柴犬自身のためも少しはあるでしょうが、飼い主を守ろうという行動なのです。その気持ちに応えて、散歩など外出するときには飼い主が柴犬をリードして守ってあげましょう。
そうしませんと、むやみに大きいワンちゃんに立ち向かってケガをする一方です。小型でも引っ掻いたりするのが大得意のワンちゃんもいますし、致命傷を負ってはかわいそうです。
ご近所さんとのお付き合いもありますからなかなかむずかしいでしょうが、前方から吠えながらこちらに来る犬がいるときにはその道は引き返すか角を曲がりましょう。
吠えられたら吠え返すのが柴犬のご愛嬌ですので、おやつで気をそらすのも効果は個体差があるでしょうが、ものは試しにトライすべきです。
性別の差は如実にみられます。オスとメスでは、オスのほうが縄張り意識も強くケンカっ早い性格です。
メスはオスよりは穏やかに周囲を観察する冷静さがあり内向きでシャイなお嬢さんもいらっしゃいます。
実はなつきにくい?
人懐っこいイメージがありますが、独立心が旺盛で過剰なスキンシップは苦手でストレスになります。
かといって全くスキンシップをとらずにいると、飼い主や家族が触れることすら嫌がって逃げるようになります。
そうなると病気やケガなどで病院へ連れていくのも診察してもらうのも一苦労です。
動物はもともと野生の本能で自分が具合の悪いことを隠そうとする性質がありますが、信頼関係ができていないといざというときにお手上げです。
スキンシップはほどほどに、声をかける、アイコンタクトをとる、ケージやペットグッズをきれいにするなどをしていれば頭が良いので通じ合えます。
飼い主や家族の機嫌の悪い姿をみせないというのも大切です。愛情の示し方はいろいろあります。
恐れ知らずで自信家ですから、お留守番も得意ですが度を越した長時間は寂しくなってしまうようです。ひとの子ならしないような長時間のお留守番は控えましょう。
頭が良いとはいえ、甘やかすとそのぶんいうことをきかなくなり賢いワンちゃんとはいえなくなります。主従関係を最初にしっかり認識させることが肝要です。
散歩などの外出を快適にするためにも、心を鬼にしてアメとムチのしつけを根気よく行いましょう。
まとめ
恐れ知らずの意味は?柴犬の性格と暮らし
勝ち気で高飛車?
ケンカ大好き?
実はなつきにくい?