近年自給自足が流行っています。おいしい自家製野菜やハーブ栽培が流行る中、卵も毎日おいしい物を食べたいと考える人も増えています。
それならば、おいしい卵の 烏骨鶏 を 飼育 してみよう!と思う人も多いはずです。しかし、そこには大きな難関がたくさん待ち構えています。
おいしい卵が食べたい!烏骨鶏の飼育の落とし穴。
烏骨鶏について
烏骨鶏の原産はインド・中国・ベトナムで、鶏の一種です。
1973年には天然記念物に指定されています。烏骨鶏と言う名前どおり、まるでカラスのように、皮膚はもちろん内臓や骨に至るまで、真っ黒なのがこの鳥の特徴です。
通常、鳥の足の指は4本ですが、とてもめずらしいことに烏骨鶏は5本あり、鶏としてみても、鳥類としてみても、とても異質で変わった種類であることは間違いないでしょう。
中国では烏骨鶏は霊鳥とされ、その肉は不老不死の肉ともてはやされ、実際に肉質も良く、コラーゲンがタップリなため、中国の上流階級の女官も美容のために食したという歴史もあります。
卵に関しても通常、鶏が年間300個の卵がとれるのに比べて、烏骨鶏は50個ほどなので、卵も1個がとても栄養価の高いものとなっています。
烏骨鶏の飼育
烏骨鶏はとても賢く、ちょっとした芸なら教えることができます。名前も覚えられ、呼んだら来てくれたりするので、最近ではペットとして飼う人も増えています。
飼う際は、ネット販売などで、羽化用烏骨鶏の卵が3個から10個セットで、だいたい500円~1,500円で売っています。
ヒナに関してもネットなどでは、年齢によって1匹3,500円~5,000円くらいで販売されています。羽化させる際は、羽化器や保温電球なども販売されています。
室内で飼育する際は、高さや広さのあるウサギ用ゲージや犬用ゲージを準備しましょう。屋外で飼う際は、外敵に襲われることも想定して、網目のこまかい、頑丈な鳥小屋を用意すると良いでしょう。もちろん、水入れやエサ入れも必需品です。
餌は鶏用やチャボ用のものを準備すると良いでしょう。卵をうませるなら、カルシウム多めの餌を選びましょう。
飼育の際の落とし穴
飼育の方法をだけをみると、とても簡単なように見えますが、実はいろいろなデメリットがあります。烏骨鶏は鶏なだけに、鳴き声がうるさいです。
特にオスは、朝方に鶏のように鳴きます。メスも、オスほどではありませんが、鶏のようにコッコッと1度鳴きだすと長時間鳴きっぱなしということもあります。
そして糞の臭いも強めです。室内飼いができますが、マンションやアパート住まいの方には、騒音や悪臭の苦情が来る可能性もあるので、お勧めできません。
そして、烏骨鶏はなかなかの長寿で、10年~15年ほど生きますが、実際に質の良い卵がとれる期間は、だいたい4年くらいで、6年以降は全く生まなくなります。
毎日、質の良い卵が食べられる!と思い込んでいると、残念な結果が待っています。
他にも、餌には虫が湧きやすく、天日干しなどをこまめに行わないと、虫だらけになってしまいます。
また、飛べない鳥と言っても、はばたいてジャンプなどすることあるので、部屋内には羽が飛び散ります。
多頭飼いになれば、病気予防のためにワクチンを義務付けられ、きちんとワクチンを打たないと飼えない可能性もでてきます。
また、健康で質の良い卵が欲しい人は、きちんと散歩をさせる必要があります。
鶏や烏骨鶏、ウズラやアヒルなどの家禽類は、砂嚢という器官に砂を入れておき、その砂で餌をすりつぶして食べるという特徴があります。
定期的に散歩に出かけて、砂を入れる必要があるのです。このように、デメリットをあげるときりが無い烏骨鶏ですが、ペットしてお付き合いする覚悟は、猫や犬と同じだと言うことを心がけて飼育しましょう。
まとめ
おいしい卵が食べたい!烏骨鶏の飼育の落とし穴。
烏骨鶏について
烏骨鶏の飼育
飼育の際の落とし穴