「動く宝石」とイギリスの貴族から愛された ヨークシャーテリア 。毛並みが美しく、陽気で活発な小型犬です。ヨークシャーテリアの 寿命 はどれくらいでしょうか?
健康で長生きさせるために気をつけたい生活環境や病気についてご説明します。
ヨークシャーテリアの寿命を延ばすために注意することは?
イギリス貴族に愛されたヨークシャーテリア
イギリス原産のヨークシャーテリアは、短く「ヨーキー」とも呼ばれます。
ネズミを駆除するための犬として改良されましたが、愛らしい外見が貴族に愛され、ペットとして飼われるようになりました。
1861年にイギリスのドッグショーに出場したことでその名が知られるようになり、その後アメリカに持ち込まれたことをきっかけに、世界中に広まりました。
体高は約15~18cm、体重は約2~3kgです。細く柔らかいシングルコートの被毛が特徴で、成犬の毛色はスチールブルー、ゴールド、シルバーなどに変化します。
性格は、陽気で活発です。オスの方がやんちゃで甘えん坊の傾向があり、メスの方がより落ち着きがあります。
テリアの気質をしっかりと受け継いでいて、小さいながらも勇敢でガンコです。自己主張が強い犬なので、甘やかすと言うことを聞かなくなります。
しつけをする時は飼い主がリーダーであることをしっかりと教え、強い信頼関係を築けば、飼い主に忠実な犬になります。
ヨークシャーテリアの寿命はどれくらい?
ヨークシャーテリアの寿命は平均で14~15年と、犬の中では長寿です。長生きしてもらうためには、ストレスを溜め過ぎないよう適度な運動をさせることが大事です。
ヨークシャーテリアには長時間の散歩は必要ありません。外の散歩は20分程度で十分なので、あとは室内で遊んであげましょう。
ヨークシャーテリアは好奇心旺盛で活発なので、おもちゃを使って一緒に遊んであげると喜びます。
毎日一緒に遊ぶことで、ストレスを解消させ、信頼関係を強めることができます。
飼い主との十分な触れ合いが、犬を心身ともに健康に保たせ、寿命を延ばすための秘訣となります。
ヨークシャーテリアの寿命に関わる病気は?
ヨークシャーテリアの寿命に関わる病気には「門脈シャント」があります。
通常、アンモニアなど体内で作られた毒素は腸管から吸収され、門脈と呼ばれる血管を通って肝臓に運ばれます。そして肝臓で解毒されます。
しかし、シャントという余分な血管があることにより毒素が処理されないまま全身に回ってしまい、その結果体調不良を引き起こします。
シャントができるのは、先天性と後天性の要因がありますが、多くは先天性です。
軽症であれば、食欲不振、嘔吐、下痢を起こします。重傷であれば、徘徊、ふらつき、痙攣を起こしたり、昏睡したりします。
治療しなければ肝臓の機能障害を起こしてしまい、死に至ることもあります。
もうひとつ、寿命に関わる病気に「気管虚脱」があります。気管虚脱になると、気管が押しつぶされたように変形して呼吸困難になり、ゼイゼイとあえいだり、ガーガーとガチョウの鳴くような乾いた咳をしたりします。
呼吸困難になると正常な体温調整ができなくなりとても危険です。気管虚脱になる原因は遺伝や老化、そして肥満が考えられます。
肥満はペットの寿命を縮めてしまう原因となるので、与えるフードの成分や量に気をつけましょう。
また、おやつを与え過ぎないようにしましょう。
ペットが苦しそうにしていたり、普段と違う行動をして違和感を感じたら、できるだけ早く動物病院に連れて行き診察してもらいましょう。
ヨークシャーテリアの生活環境での注意点は?
ヨークシャーテリアの寿命を延ばすためには生活環境にも気を配りましょう。
ヨークシャーテリアは、暑さにも寒さにも弱いので、室内の温度には十分気をつけてください。
夏は暑過ぎないようにエアコンで室温を調整し、冬場はペット用ヒーターを使用して温かく過ごせるようにしてあげましょう。
またフローリングなど、床が滑りやすいと関節に負担がかかり、怪我をしてしまうことがあります。ヨークシャテリアは「膝蓋骨脱臼」になりやすい犬種です。
膝蓋骨脱臼は、膝の骨が脱臼する病気で、一度脱臼すると何度も脱臼を起こす可能性があります。
フローリングの床であれば滑り止めを敷くなど工夫してください。
まとめ
ヨークシャーテリアの寿命を延ばすために注意することは?
イギリス貴族に愛されたヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアの寿命はどれくらい?
ヨークシャーテリアの寿命に関わる病気は?
ヨークシャーテリアの生活環境での注意点は?